ノイエギャラリー

美術館めぐり、初日はメトロポリタンすぐそばのノイエギャラリーです。

ここはオーストリア、ユダヤ系のギャラリー。ということは・・・

 

じゃ~ん!クリムトやシーレを見にきました!

アデーレ・ブロッホ・バウアーの肖像

彼にはまってもう10年以上、作品を見ながらこれをまねしようと拙く努力してた高校時代を思い出します。ここは大きさも、展示数もほどよく、ウィーン芸術最盛期の家具なども並べられており、大変居心地がよかった

 

今回は今までさして思わなかったクリムトの風景画も彼の心の晴れやかさが伝わってきて、大好きになりました。

世紀末ウィーンは大学時代に自称クリムトの孫弟子、画学生ヒットラーが落ちて政治家を目指したというウィーン美術大学を卒業し、13年間向こうに滞在したロマンチストの教授の授業が私の大のお気に入りで、毎週授業中ヨハン・シュトラウスのワルツや「美しき青きドナウ」を聞きながら三年間すごし、卒業旅行はウィーンだった私にとってとてもマッチした美術館でした

 

入館料はそこそこする
入館料はそこそこする

あわせて今回の企画展はナチスが設定した退廃芸術(ヒットラー好みのゲルマン人の美や都市計画を表現するような写実的なもの以外すべて退廃芸術とされた:ピカソ、カンデンスキー、クレー、反ナチス、写実でもユダヤ作家のものなど)について

これも興味あるテーマでした。実際このころ栄華を誇ったナチスご用達の素晴らしく写実的な作家たちの名前は美術史にまったく載っていない。

一つの人種を憎み切るという人間の心理状態、そういう人が権力を握った果て、のこの退廃芸術。

アメリカは多くユダヤ人が亡命した国なのでいまでもナチスに対する怒りがひしひしと感じられました。

 

しかし今回のメインは本当に退廃的な芸術家、ジョージ・グロス。本名ゲオルク・グロース、正真正銘のドイツ人。第一次世界大戦の惨状に絶望し鋭い皮肉、醜い人間模様を描いた風刺画家だ。第一次対戦敗戦後、故国ドイツ嫌いになりアメリカ人になりきるため、ジョージ・グロスと改名。ナチス政権下で亡命した一人だ。

皮肉なことに、故国にいたときのほうが名声が高かったという

タイトル「自殺」 ドイツに住んでいる頃
タイトル「自殺」 ドイツに住んでいる頃
移住後
移住後

ちなみにここのカフェはウィーン風。

おなかがすいていればザッハトルテ食べたかった

グラーシュなどもあり、いい感じ
グラーシュなどもあり、いい感じ